セリフ
飲み込んだ言葉は
もう消えてしまった
シャボンの泡が
飛び跳ねても
日付変更線は
越えたまま
朝がまた来る
ぼくの中で反芻し続ける言葉は
発酵して熟成するのか
腐敗へ向かうのか
まだ台詞にはなっていない
嘘
信じたって
変わらない
解答済みのテスト用紙
そのときはウソでも
時間が経てば
オセロの色も裏返る
みんなが信じてしまえば
真実になって
ウソで塗り固められた道が
正義というなの侵略へ
限りなく黒に近いグレーから
白に近いグレーへ
近く
となりにいるから
分かったような
気になって
何年も経った
縮まらないまま
朝を迎える僕等はあと何度
朝寝坊が許されるの
ひとつがうまくいくと
もう片方のあたしが
同じ場所から
脚を引っ張っている
どれだけの時が経っても
キミのキモチはいつも対岸の向こうがわ
理解
分かってもらいたいと
言葉を尽くし
思いと理論だけが
先走る
混沌としているのは
世界かわたしか
知ってもらいたいと
願うは
わがままか
欲望か
心それ以上なにもいらない
手帳
過去も未来への
軌跡も
この手の中
だれも残してくれないから
あたしは記録したい
知らないまま
生きることは
いけないことなの
多くを知ってるあなたは
偉いのかな
検索ばかりで
知ったような気になって
知識だけ
理論だけ
理想だけ
それよりあたしは今日という
1日を丁寧に大切に生きて生きたい
一歩前
辿り着けない
あと少し
ゴールが見えてから
こうなったらいいなって
思いだしたら
そこからまったく進まない
理想をもてるほど
近づいているはずなのに
つい逃げ出したくなってしまう
そこから
一歩前へ
なんとか踏み出せる
あたしでありたい
ツール
つかわれるのか
つかいこなすのか
堂々巡りに終わりはないの
誰かがいった
ネコの様に生きていきたい
来世の願いも飽和気味
ほら繰り返す
今世の諸行