2020-03-22 帽子 誰かのなにかが飛んできた 目を凝らしても見えないほどのスピードで 風が強く強く吹いていく 僕の眼のまえを通り過ぎる 黄色くて小さくて もう見えないなにか 空高く舞ったきらめきは 誰かの大切なものだったのだろうか もうなくなってしまった 大切ななにかは 本当はただ心の迷いだったのだ もう二度と出逢えない さようなら ありがとう